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瀬戸内フォーラム

瀬戸内フォーラム2022(終了)

「瀬戸内フォーラム2022」は、リアル会場となった岡山大学をオンライン配信拠点とし、会場参加とオンライン参加を募るハイブリッド型として開催した。

最初に瀬戸内のフォーラムプロデューサーの開会挨拶、および事務局より第1回大会の瀬戸内フォーラム2015から昨年開催された瀬戸内フォーラム2021までの歴史的流れを説明し、2020年からはコロナの影響によりオンライン開催を余儀なくされたが、関係各所のご理解ご協力の下、今大会より本格的なハイブリッド型にて開催できることへの感謝が伝えられた。報告では、原田保理事長よりZTCAモデルを瀬戸内に当てはめた際の具体的な考察が提示され、瀬戸内の持つゾーニングの魅力や各拠点の持つ魅力についてレビューを行うとともに、それらを実践するための具体的な動きが乏しいことが訴求された。今後の課題としては、道州制のようなゾーニングに対し瀬戸内が取るべき戦略が定まっていないことに触れ、具体的な解決事例が提示された。講演では、岡山商工会議所会頭の松田久氏により、岡山県矢掛町の具体的な取り組み事例が紹介されるとともに、岡山の古くからの独自資源と北前船や高瀬舟に見られる海上交通による交易について歴史的な考察が行われた。今後の取り組みとして、瀬戸内の取るべき観光戦略については、歴史や文化のストーリーをしっかりと把握し、点から面へ拡げる動きが必要であることが訴えられ、2025年の大阪万博において関西地域と瀬戸内の連携を強化すべきであると提唱された。

後半の部のパネルディスカッションでは、岡山大学教授の西田陽介によるファシリテーションの下、パネリストとして岡山商工会議所会頭の松田久氏、関西大学教授の岡絵理子氏、香川大学教授の西成典久を迎えた。冒頭でパネリストメンバーのプロフィールや活動内容の報告がされ、その背景を踏まえたディスカッションが実施された。手法としてはファシリテーターによる質疑応答形式が取られ、1つの質問に対し各パネリスト三者三様の知見が提示された。広域の観光ブランド構築への示唆として、お仕着せのモデル構築ではなく、観光客が自然と惹き付けられる磁力のあるゾーニングとストーリーが必要であるとの意見が提示された。このパネルディスカッションの内容を受け、原田理事長より全体講評がなされた。趣旨としては、全体としてZTCAモデルに依拠した論理的考察が少なかったことについて指摘があり、各アクターが共通の文脈を理解することが効果的なブランディングに繋がることから、理論を関係者がしっかりと把握することが必要であると改めて提案された。

最後に、全体を通して質疑応答の時間が設けられ、質問者からは具体的な観光ブランド構築に伴うCivic Pride醸成に関わる質問や、分散型古民家宿泊所を事業化する際のファイナンス面での創意工夫について質問がされた。

まとめとして、本格的なハイブリッド開催が初めてであったこと、会場のネットワークセキュリティが強固であったため、インターネット環境の構築に課題があったこともあり、運営面でやや不手際があったことは否めないが、会場参加者とオンライン参加者双方の知識創造やアクターズネットワークの形成に貢献できたと考えている。

開催日時

2022年11月27日(日)13:30~16:50(予定)

開催形式

対面およびZoomによるオンライン形式(ハイブリッド形式)

対面会場 岡山大学 一般教育棟 D棟 D11番号室

 定員  30名

会場アクセス

 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/access/soumu-access_tsushima_all.html

懇親会

 開催場所 岡山大学 生協ピーチユニオン4Fレストラン(対面参加者のみ)

共催

岡山商工会議所

協力

一般社団法人 瀬戸内・小豆島歓光推進機構 一般社団法人 日本海洋観光推進機構

テーマ

「瀬戸内観光新時代に向けて~岡山・矢掛町 アルベルゴ・ディフーゾの事例から学ぶ~」

プログラム

13:30~13:35 開会挨拶  瀬戸内フォーラム プロデューサー 柳生 好彦

13:35~14:05 報告「瀬戸内ゾーンブランドの確立に向けたZTCAモデルの活用」

  (一社)地域デザイン学会 理事長 原田 保

14:05~14:50 講演「アルベルゴ・ディフーゾの取り組みとこれからの瀬戸内ツーリズム」

  岡山商工会議所会頭 松田 久 氏

14:50~15:00 休憩

15:00~16:15 パネルディスカッション

 「瀬戸内地域構想力 ~描く力と結ぶ力~」

  ファシリテーター

   岡山大学 学術研究院社会文化科学学域 教授 西田 陽介

  パネリスト

   岡山商工会議所会頭 松田 久 氏

   関西大学 環境都市工学部 教授 岡 絵理子 先生

   香川大学 経済学部 教授 西成 典久

16:15~16:20 全体講評

  (一社)地域デザイン学会 理事長 原田 保

16:20~16:40 参加者との質疑応答

16:40~16:45 各種ご案内

 <地域デザイン学会のご案内>

  (一社)地域デザイン学会理事長 原田 保

 <その他のご案内>

  瀬戸内フォーラム事務局

16:45~16:50 閉会挨拶

  岡山大学 学術研究院社会文化科学学域 教授 西田 陽介

参加費

フォーラム 無料,懇親会 2,000円(当日受付にて集金)

事前申込み先

以下のURLよりお申し込みください。

 https://setouchi-forum2022.peatix.com

事前申込期限 2022年11月25日(金)17:00

 ※準備の都合上,当日参加は不可とさせていただきます。必ず事前にお申し込みください。


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